ラグビー

B’z「兵、走る」の読み方とラグビーの関係を解説【つわもの、走る】歌詞あり

兵、走るとbz

2021年7月、ラグビー日本代表が欧州遠征でアイルランドと対戦しました。

このニュースを見て2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップを思い出した方も多いのではないでしょうか。今回は、その2019年ラグビーワールドカップで日本代表の大躍進を後押しし、ラグビーフィーバーの陰の立役者となった、

B’z(ビーズ)の「兵、走る」と「ラグビー」の関係についてご紹介します。

「兵、走る」の読み方

つわもの走るの読み方

「兵、走る」の読み方は、「つわもの、はしる」です。

この「兵(つわもの)」という読み方を筆者は初めて知りましたが、皆さんはご存知だったでしょうか。

意味は、字から連想されるように、士や兵士という意味があり、特に、非常に強い武士に対して用いる言葉のようです。また、比喩的に、その方面で腕をふるう人という意味もあるそうです。

 それでは、読み方と意味が分かったところで、冒頭に記した、「兵、走る」と「ラグビー」にはどのような関係があるのか、次の章でご紹介します。

「兵、走る」と「ラグビー」の関係

ラグビー画像

 「兵、走る(つわもの、はしる)」とは、こちらも日本を代表するアーティストである「B’z」のアルバム曲です。

B’zの名前を見てピンと来た方も多いと思いますが、リポビタンDのCMで流れている、ラグビー日本代表の応援ソングです。

ここでもう既に、「兵、走る」と「ラグビー」の関係が明らかになりましたが、もう1つ。

改めて最初の一節に戻りますが、「ラグビーフィーバーの陰の立役者となった」の理由について、もう少し詳しくご紹介します。

 自国開催となった2019年、結果的に日本は初のグループリーグ突破、決勝トーナメント進出を果たします。初戦を確実に勝利し、2戦目で当時世界ランキング1位だった優勝候補のアイルランド相手に大金星を挙げました。通常の感覚では、「世界ランキング1位に勝ったのだからもう大丈夫だろう」となるのですが、日本のグループリーグには、宿敵スコットランドがいたのです。

 さかのぼることさらに4年前、2015年のラグビーワールドカップで、2019年大会の優勝国南アフリカを日本はグループリーグで破り、決勝トーナメントに大手をかけて挑んだのが、スコットランドでした。その結果は日本の惜敗。決勝トーナメント進出を後一歩のところで逃してしまいました。

そんな因縁があるスコットランド戦の前に、日本代表はサモアとの対戦を迎えました。サモア代表は世界ランキングこそ日本より低いものの、大きな体格を生かしたフィジカルプレーを武器に、通算戦績では日本が4勝11敗と大きく負け越していたのです。

そのサモア戦の結果は、日本の完勝でした。しかも、ただの完勝ではなく、グループリーグ突破の鍵を握る厳しい条件をクリアした上での勝利です。さらに、その条件をクリアしたのは試合終了間際だったため、より一層スタジアムは喚起の渦に巻き込まれました。

その熱気漂う試合直後のスタジアムに流れたのが、「兵、走る(つわもの、はしる)」だったのです。

テレビCMでも良く耳にしたこの曲が、劇的な勝利を収めた直後に流れたことで、ラグビー熱に拍車をかけたことは言うまでもありません。

そして、この「兵、走る」がなぜそこまで広く、ラグビーファンの心を打ったのか、その秘密が歌詞に隠されていますので、次の章でご紹介します。

「兵、走る」の歌詞

泥の風と汗の煙 走るあなたが見える
その姿に希望を託し 僕らは思わず叫んでいた
そして気がつく 皆限界まで挑む権利がある
ゴールはここじゃない まだ終わりじゃない(終わりじゃない)
止むことのない歓声 アナタは先の方
ずっと先の方(先の方) 追いつきたいなら今はTry(Try)
花吹雪乱れ散る中 浮かれる者などいない
たとえ己が倒れようと 志だけはつないでゆく
勝敗をまたひとつ 噛み砕いてツワモノは走る
ゴールはここじゃない 安住の地などない(そんなのはない)
泣けど続く人生 アナタは先の方
ずっと先の方(先の方) 手を触れたいなら今はTry(Try)
ゴールはここじゃない まだ終わりじゃない(終わりじゃない)
止むことのない歓声 今日を生きるため
明日を迎えるため(迎えるため) 誇り高きスピードでTry(Try)

B’z 「兵、走る」

 前置き無しで歌詞をご紹介しましたが、いかがでしたか。前章の最後の一文に込めた思いは伝わったでしょうか。

 ここからは、パートを分けながら、歌詞から考える「兵、走る(つわもの、はしる)」と「ラグビー」の関係に迫っていきます。

 まず冒頭で、「泥の風と汗の煙」からは、昔の映像でよく見る、寒空の下で泥まみれになりながら身体の熱で湯気が出ている、まさにラグビーを象徴する映像が目に浮かびます。そして、「走る姿に希望を託して思わず叫ぶ」。試合直後に聞けばこの歌詞への感情移入にもグッと力が入るはずです。

 「そして気がつく」のです。必死に戦った選手達を見て、「皆(自分も)限界まで挑む権利がある」と。

 次がCMでも良く流れていたこの曲のサビです。「ゴールはここじゃない まだ終わりじゃない」

 ラグビーワールドカップで強豪サモア相手に最高の形で勝利を収めた日本代表と歓喜に沸くスタジアムに、「まだだ、ここからが本当の戦いだ」と言っているように思えるのです。

 そしてこう続きます。「アナタは先の方 ずっと先の方」。日本にとって未知の世界である決勝トーナメント進出に大きく立ちはだかるスコットランドと決勝トーナメントで戦うさらなる強豪たちを表しているようです。

サビの最後は、「追いつきたいなら今はTry」。ラグビーのために綴られた歌詞だと、多くの人が改めて感じることが出来るのではないでしょうか。このように、歌詞から見ても、この「兵、走る」が「ラグビー」との関係が深いことが分かります。

まとめ

B’zの公式ウェブサイトに次のようなご本人コメントが載っています。

「泥まみれになり身を挺して走り続ける選手たちはまさに兵(つわもの)。その姿に畏敬の念を抱きながらこの曲を作りました。聴いた人、一緒に歌った人の身体の内から希望が湧いてくるように願っております。」

(B’z公式ウェブサイトより抜粋)

「兵、走る(つわもの、はしる)」という曲は、ラグビーをきっかけに作られ、ラグビーとの関係は非常に深いです。しかし、今、改めてこのコメントを見ると、昨今のコロナ禍の中、大人から子どもまでたくさんの人が「兵」だと思います。

この曲を聴いた人が、ラグビーワールドカップで感情移入して後押しされたように、身体の内から元気と勇気、希望が湧き上がることを筆者も願っています。

ABOUT ME
terafumi
小学校からテニスを始め、スポーツの魅力にハマり、大学は体育科に進学。 卒業後はスポーツ業界を専門とするライターとして活動している。
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