今回は、チェルシーの強さの理由である戦術についてみていきたいと思います。
チェルシーは9年ぶりにチャンピオンズリーグを制覇して、今最も勢いのあるチームです!
2020-21シーズンでは、クラブのレジェンドであるフランク・ランパードが解任されると、新指揮官としてトーマス・トゥヘルが就任しました。戦術家トゥヘルは就任後すぐにチームを立て直します。
わずか4ヵ月でプレミアリーグ順位を10位から4位でフィニッシュさせ、チャンピオンズリーグ制覇まで成し遂げました!(ちなみにFA杯で準優勝までしてます。すごすぎる、、)
今回は、なぜ名門チェルシーがここまでの復活ができたのか、その戦術について深くみていきたいと思います!
チェルシーとは
チェルシーはロンドン西部をホームタウンとしており、スタンフォードブリッジが本拠地です。なんと130年以上の歴史を持つスタジアムです!
2003年にロシア人の富豪ロマン・アブラモヴィッチがオーナー就任後は、豊富な資金力を活かして強豪クラブへと成長しました。
伝統、格式、実績、知名度、クラブの規模をふまえると、チェルシーはまちがいなくビッグクラブだと言えます。
チェルシーの特徴
チェルシーは豊富な資金力による補強と、下部組織の育成に力を入れているのが特徴です。
2020-21シーズンでは約300億円以上を用いた大型補強を敢行し、6人の選手を獲得しました。(ティモ・ヴェルナーやカイ・ハヴァーツ、ベン・チルウェル、ハキム・ツィエク、エドゥアール・メンディ、チアゴ・シウバ)
育成出身選手の活躍も目覚ましく、特にメイソン・マウントはクラブだけではなくイングランド代表としても絶対的な選手へと成長しています。
このように、お金をかけた補強だけではなく生え抜きの選手も活躍しているのがチームの特徴であり、魅力だと言えます!
チェルシーの最新フォーメーション
基本フォーメーションは3-4-3です。
FW
ティモ・ヴェルナー
MF
メイソンマウント、ハキム・ツィエク
マルコス・アロンソ、マテオ・コヴァチッチ、エンゴロ・カンテ、リース・ジェイムズ
DF
アントニオ・リュディガー、チアゴシウバ、セサル・アスピリクエタ
GK
エデゥアールド・メンディー
トゥヘルは就任以降、攻撃時3バック、守備時5バックの可変システムを採用しています。対戦相手の特徴や、選手のコンディションによって様々な選手、組み合わせで起用します。
ワントップの位置は、ヴェルナーが起用されることもありますが、エイブラハムまたはジルーの場合もあります。ハヴァーツが0トップのように起用されたこともあります。
トップ下、シャドーの位置は、ヴェルナー、ツィエク、ハヴァーツ、プリシッチ、マウントと世界トップクラスのテクニシャンたちです。
センターハーフは、カンテ、コヴァチッチ、ジョルジーニョの組み合わせがあり、攻撃と守備の両方の局面で重要なポジションです。
ウィングバックの右はハドソン=オドイ、またはリース・ジェイムズ。左はベン・チルウェル、またはマルコス・アロンソが配置されます。
重要な試合では左マルコス・アロンソ、右リースジェイムズで起用されることが多いです。
センターバックには、リュディガー、チアゴシウバ、アスピリクエタが起用されることが多く、控えにはクルト・ズマ、クリステンセンがいます。
ゴールキーパーはメンディーが守護神として定着しています。
チェルシーの最新戦術
チェルシーがここまでの躍進を遂げたのは、トゥヘルの戦術が理由です。
ランパード政権では、4バック主体のチームでしたが、トゥヘル就任後は5バックを使うことで守備の安定感が抜群に上がりました。5バックで強固なブロックを形成することで人数をかけた守備をすることができます。
安定した最終ラインの前に2センターハーフを採用することでお互いの弱みを消し、長所が活かせるようになりました。
ダブルボランチは、守備範囲の広さが持ち味のカンテと、組み立ての中心を担うジョルジーニョを起用して安定感が増しました。
個々の役割を明確にすることが守備力向上の最大の理由です。
攻撃時には、空中戦が得意なマルコス・アロンソが中に入り、1対1が得意な前線の選手が外に流れるといった、選手の強みを活かした配置をしました。(右サイドではリース・ジェイムズが同じ役割をします)
また、シャドーの選手がライン間に立つことで、ウィングバックが幅をとり、クロスをあげることもできます。ヴェルナーはスペースへの飛び出しが持ち味で、このプレーを可能にします。
シャドーの選手は個人の能力が高く、創造力にも長けているためライン間でボールを受けた後に、様々な攻撃のデザインをすることができます。
このようにトゥヘルは、いるべき場所にいるべき選手がいるように、「適材適所」の配置をすることで、コンビネーションが発揮しやすい状況を作り出しました。
トゥヘルはディティールにこだわった戦術を用いる世界最高峰の名将です!
チェルシーの注目選手
メイソン・マウント
今やチェルシーに最も欠かせない選手へと成長した中盤の選手です。チェルシーには6歳から在籍しており、史上最強と謳われたユース世代の中心選手として活躍しました。
最短でゴールに直結するプレーを選択できる決断力を持ち、前線から積極的にプレスをかけてボールを奪う献身的なプレーも遂行できる素晴らしい逸材です。6回のバロンドール受賞を誇るメッシはマウントに関して
「彼のプレーを見たが、彼は世界最高の選手の一人になる可能性を秘めている」
と絶賛するほどの選手です。最高の選手への階段を駆け上がっていくことは間違いありません。今後のマウントのさらなる成長が楽しみです!
エンゴロ・カンテ
みんなから愛されるチェルシーの小さな巨人カンテは、トゥヘル体制下でチームの心臓として活躍しています。168㎝と小柄ながらチームを支えるカンテは世界最高峰のミッドフィルダーです。無尽蔵のスタミナに加えて、スピードとポジショニングセンスを持ち合わせ、90分間を通して相手からボールを奪います。
中盤に求められる多量な仕事をクオリティ高く実行することのできる選手です。
「地球上の71%は水で覆われている。残りの29%はエンゴロ・カンテがカバーしている」
といったジョークが囁かれるほどのタックル数とインターセプト数を記録します。トゥヘルもカンテのことが大好きで、絶賛するコメントをしています。世界で最も謙虚な選手であるカンテは世界一の選手です!
チェルシーの監督
戦術家であるトゥヘルはドイツ人指揮官です。過去にはマインツ、ドルトムント、PSGといったビッグクラブの指揮をとってきました。
マインツ時代に指導を受けた岡崎は
「ミスすることは本当に怒鳴って怒る。いいこと、悪いことをきっちり言う監督。そういう意味では緊張感は毎日あった。自分も、もう出られないと追い込まれたことがあった。それでも信じて使ってくれたし、信じてアドバイスをくれる監督なんで一緒にやれてよかったと思う」
と語っており、緊張感を与える環境を作り、選手の成長のために尽くしてくれる監督です。普段は冷静な指揮官ですが、選手を激賞するときもあれば、鼓舞するために説教をするときもあります。(ハドソン=オドイにヘッドロックしたこともあります(笑))
このようにトゥヘルは戦術だけでなく、人心掌握術にも長けた、人間味あふれる熱い監督です。
チェルシーの最新情報
イタリア代表MFのジョルジーニョはチャンピオンズリーグとEUROを両方制覇しました。EUROでは走行距離とインターセプト数が全選手で1位という驚異的な記録をマークしました。
チェルシーとイタリア代表の両方で中心選手である彼は、バロンドール受賞の可能性があります。受賞者発表が非常に楽しみですね!
まとめ
以上、チェルシーの強さの理由である戦術について紹介しました。今季のチェルシーは復活し、大躍進を成し遂げました。
来季もトゥヘルのもとでチームが成長することは間違いありません。トゥヘルが今後どのような戦術を使うのかにも目を向けて、これからのブルーズの進化に注目していきましょう!
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