スカッシュ

スカッシュがオリンピック競技になる可能性は?

スカッシュがオリンピックに

スカッシュといえばテニスに似た室内スポーツですが、今後オリンピック競技になる可能性はあるのでしょうか?

2021年の東京オリンピックが終わり、次回の2024年パリオリンピック、次々回の2028年ロサンゼルスオリンピックでも残念ながらスカッシュは競技種目に選ばれていません。

毎回のようにオリンピック競技種目の最終候補に残っているのですが落選しています。

歴史をさかのぼってみると、1908年のロンドンオリンピックでスカッシュは競技種目になっていました。

日本でも、世界ジュニアランキング1位になった選手など有力選手は多く、その歴史は長いです。

そこで本記事では、今後スカッシュがオリンピック競技になる可能性について探ってみます。

スカッシュが夏季オリンピック競技に採用される基準

オリンピック競技への採用は国際オリンピック委員会(IOC)が総会で決定します。オリンピック競技として採用される基準はオリンピック憲章に定められていますが、その他、慣習を含め以下のようになっています。

  • 「夏季オリンピックの競技は、男子では4大陸75カ国以上、女子では3大陸40カ国以上で広く行われている競技のみ。」
  • 「冬季オリンピックの競技は、3大陸25カ国以上で広く行われている競技のみ。」

スカッシュは上記の基準を満たしているものの、これまで何度も検討されましたが、採用されませんでした。

競技の採用は単純に競技国の数によるものではなく、実質的な普及度、また競技団体の普及に対する意欲なども考慮されるようです。

スカッシュ以外のオリンピックの追加種目は?

2021年東京オリンピックでは、野球/ソフトボール・空手・スケートボード・スポーツクライミング・サーフィンの5競技が追加種目となりましたが、そもそも追加種目とはなんでしょうか?

オリンピックの追加種目とは、オリンピックの正式な競技としてではなく、追加となった大会でのみ正式競技と同じく実施される競技です。

追加種目は、競技の人気で勝手に追加されていくわけではなく、2021年東京オリンピック以降、開催国に限り追加種目の提案ができる権限を与えられます。

開催国は人気の高まってきた競技を提案し、注目度を上げるのです。

2024年パリオリンピックの追加種目はサーフィン、スケートボード、スポーツクライミングのほか「ブレイクダンス」が採用されました。

追加種目となるポイントは次の二つです。

  1. 若者人気
  2. 競技のわかりやすさ

1.若者人気

女性と並んでIOCが取り込みたいのが、若者だといわれています。

スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンなど、レジャーとしても楽しまれているスポーツを採用したのは、若者へのアピールにつなげたいという思惑があります。

スケートボードは競技者の年齢も若く、東京オリンピックでは13歳の西矢椛選手が日本史上最年少の金メダルを獲得しました。

スポーツクライミングも日本国内での競技人口が爆発的に増えている競技の一つです。

街中でも身体ひとつで行えるボルタリングの施設をよく見かけるようになりました。

サーフィンも古くから競技として親しまれていますが、ファッションや音楽との親和性から若者に好まれるスポーツです。

このほかにも、東京オリンピックでは自転車競技のBMXフリースタイルや、バスケットボール競技の3人制など、若者に愛好者が多いスポーツが採用されています。

2.競技のわかりやすさ

もうひとつ、オリンピック種目で注目とされているのが、よりわかりやすくスピーディーな競技という点です。

上述に挙げたバスケットボールの3人制は「3×3」(スリー・バイ・スリー)と呼ばれ、ハーフコートの中で行われる非常にスピーディな競技です。

攻守交代が頻繁で、5人制のバスケットボールに比べて試合展開の早さがとても魅力です。

また、2016年のリオデジャネイロオリンピックで新しく採用された7人制ラグビーも、試合時間が短く一瞬のプレーでトライが決まることが魅力とされています。

スポーツを観て楽しむ人たちが、競技のスピードやわかりやすさを求めていることはまぎれもない事実です。

これからは、古くからの伝統的な競技を継承しながら新しい競技も生まれて、スポーツを観る楽しさがますます増えていくでしょう。

スカッシュがオリンピックに相応しい理由

スカッシュを統治する世界スカッシュ連盟(WSF)は、スカッシュが185か国で2,000万人に愛好されていると公称しました。

パワーだけでなく技術が重視されることから幅広い年齢層でプレーでき、男女の競技人口が偏らないという強みを持つとWSFは主張しています。

スカッシュのスポーツ性は素晴らしく、国籍・性別を問わない老若男女が楽しめるスポーツというオリンピックに相応しい競技の条件を十分に満たしています。

日本国内では東京オリンピックの開催に掛かる費用の問題が大きく取りざたされましたが、スカッシュは移動式のガラスコートが普及し始めており、開催する場所を選びません。

2018年のスカッシュ全日本選手権大会は横浜のショッピングモールの中で開催されました。世界的にはピラミッドの前で行ったという実績もあります。

スカッシュは現在全ての大陸で盛んに発展しており、新しいプレーヤーたちを引き寄せているだけでなく、観客やテレビの視聴者がどんどん増えています。

スカッシュとオリンピックまとめ

フランスではスカッシュが盛んな為、2024年のパリオリンピック向けにフランスのスカッシュ界も一丸となって選ばれるようにプロモーションをかけていましたが、残念ながら落選となってしまいました。

次の希望が2032年のブリスベンオリンピックです。

オーストラリアはスカッシュが盛んな国で、世界的に有名なプロ選手もいますので、オリンピック競技に選ばれる可能性があるかもしれません。

日本国内では美女アスリートとして人気のスカッシュプレイヤー・松井千夏選手がいます。

まだまだ日本では認知度が低いですがオリンピックの新種目になったら、一気に認知度が上がるでしょう。

オリンピック競技として採用され、スカッシュ初の日本人メダリストが誕生すること期待したいですね。

ABOUT ME
terafumi
小学校からテニスを始め、スポーツの魅力にハマり、大学は体育科に進学。 卒業後はスポーツ業界を専門とするライターとして活動している。
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