トランポリン

トランポリンの宇山芽紅選手を徹底解説!

トランポリンのうやまめぐ選手

2021年東京オリンピックのトランポリン女子決勝では、予選5位の宇山芽紅(うやまめぐ)選手が日本勢最高の5位に入りました。

これは2000年シドニーオリンピックに出場した古章子選手の6位を上回る結果です。

どんな選手なんだろうと気になる方も多いと思います。

この記事では、宇山芽紅選手について徹底解説します。宇山芽紅選手のあらゆる情報について紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

宇山芽紅選手とは

プロフィール 

名前:宇山芽紅(読み方:うやま めぐ)

生年月日:1996年1月14日

年齢:25歳

身長:159㎝

体重:50㎏

出身地:千葉県印西市

出身小学校:印西市立西の原小学校

出身中学:印西市立西の原中学校

出身高校:金沢学院高校

出身大学:金沢学院大学

所属:テン・フォーティークラブ(コーチ兼任)

好きなアーティスト:9人組ガールズグループ「NiZiu」よく聴く曲は「Step and Step」

座右の銘:初志貫徹(初めに決めた志を最後まで貫き通すこと)

休日の過ごし方:ドラマやバラエティー番組を観て、ゆっくり過ごす。

経歴・戦績

小学校~大学

宇山芽紅選手は、小学校4年生から千葉県にあるテン・フォーティークラブでトランポリンを習い始めました。

もともと体操競技に興味がありましたが、トランポリンの巡回体験会でその魅力に引き込まれます。

中学校では、国際年齢別トランポリン大会のシンクロナイズド競技13歳~14歳女子で2連覇するなど、ジュニア時代から注目されてきました。

高校はトランポリンの強豪校である、石川県の金沢学院東高等学校(現・金沢学院大学附属高等学校)に進学します。

金沢学院大学附属高等学校は石川県のトランポリンの強豪校で、全国にトランポリンを普及させるきっかけとなった学校です。

2年生の時に全国高等学校トランポリン競技選手権大会で優勝しました。

3年生の時には世界選手権に出場し団体戦で優勝、個人で3位、シンクロで2位という成績を残しています。

金沢学院大学時代には、1年生と2年生の時に世界選手権に出場しました。

大学卒業後~現在

大学卒業後は、故郷である千葉県にUターンし、スポーツクラブでコーチとして働きながら競技を続けています。

2018年世界選手権女子個人8位、さらに森ひかる選手とシンクロナイズドに出場し、日本の女子選手で初めて金メダルを獲得。

2018年全日本選手権個人2位、アジア競技大会で個人4位。

2019年第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」女子個人で優勝。

2019年第56回全日本トランポリン競技選手権大会 個人2位。

2021年6月まで行われたワールドカップの成績から東京オリンピック代表に決定。

トランポリン王国石川県

トランポリン王国と呼ばれる石川県ですが、その旗振り役となったのが金沢学院大学の塩野尚文名誉教授です。

1960年に塩野尚文氏がトランポリンに出会い、体操の練習器具でしかなかったトランポリンを広めたいと考え「ママさん教室」から普及を図りました。

1964年に石川県の県立高校の教員となってトランポリン部を作り、1974年には石川県トランポリン協会を発足。その後、金沢学院大学の教授となってトランポリン部を指導します。

こうした歴史があって石川県ではトランポリンが学校に根付きました。

現在の金沢学院大学クラブは、多くの高校生と大学生が所属しており、その多くは全国から集まってきた選手たちです。宇山芽紅選手もその一人です。

宇山芽紅選手のほかに東京オリンピックに出場した森ひかる選手は金沢学院大学所属、岸大貴選手も金沢学院大学卒業生です。

原田利夫コーチ

宇山芽紅選手は、スポーツクラブの社長を務める原田利夫コーチに小学4年生の時から指導を受けています。原田利夫コーチは、1992年バルセロナオリンピック体操の銀メダリストである池谷幸雄さんが小学校時代通っていた体操クラブのコーチをしていました。

ジュニア時代から活躍していた宇山芽紅選手ですが、高校からはさらなる成長を求めて原田利夫コーチのもとを離れる決断をします。

その後も順風満帆に競技生活を続けてきましたが、大学時代に日本代表から漏れ、初めて挫折を経験します。そんな時に頼ったのが原田利夫コーチでした。

大学卒業後は地元の千葉に戻り、そこから再び原田利夫コーチと二人三脚で東京オリンピック出場を目指します。

宇山芽紅選手にとっての原点は、トランポリンの楽しさを教えてくれた原田利夫コーチの存在でした。

東京オリンピック

2021年東京オリンピックのトランポリン競技は有明体操競技場で行われました。

予選5位だった宇山芽紅選手は決勝では54.655点をマークし、同種目で日本勢最高の5位に。

日本のエースと呼ばれた世界女王の森ひかる選手が予選敗退した中で、宇山芽紅選手は予選から決勝にかけて、爪先まで伸びた美しい跳躍姿勢で持ち味の安定感のある演技を見せました。

「森選手の分まで頑張ろうとグータッチした。力を全て出し切れた」と充実感をにじませていました。

オリンピックから2年前の2019年に有明体操競技場で行われた世界選手権では、予選で力を発揮できず、日本勢で4番手でした。

翌日の団体戦では宇山芽紅選手以外の3選手が演技をして金メダルを獲得。2日後の個人決勝では森ひかる選手ら日本勢が1、2位を独占しました。

「今までで一番悔しくて、4日間つらかった」と振り返った宇山芽紅選手。

両膝のけがにも苦しみましたが、悔しい経験をバネに練習を積んで、オリンピックの舞台では同じ有明体操競技場で力を出し切ることができたのです!

まとめ

東京オリンピックでの競技を終えたあと、宇山芽紅選手は次のような言葉を残しました。

決勝では今、出せる力は全て出し切ったかなと思う」

「この1年、けがで苦しんだので、ここまで来ることができて良かった」

「最高順位をいただけたことはうれしいけど、メダルとの差は結構あったので悔しさもある」

東京オリンピックでの宇山芽紅選手の活躍を見て、トランポリンという競技の面白さに魅かれた方も多いのではないでしょうか。

スポーツクラブで子どもたちにトランポリンを教えながら練習している「メグ先生」。

「トランポリンを始めてみたい!」と思う子供たちがこれからたくさん出てくるかもしれませんね。

ABOUT ME
terafumi
小学校からテニスを始め、スポーツの魅力にハマり、大学は体育科に進学。 卒業後はスポーツ業界を専門とするライターとして活動している。
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