2020年東京オリンピックでも日本中を沸かせた男女バレーボール。特に男子バレーボール代表は、エース・石川祐希選手や西田有志選手が軸となり、29年ぶりの決勝トーナメント進出を果たし盛り上がりましたね!テレビにかじりついて応援していた方も多かったのではないでしょうか。
今回はそんなバレーボールで最近よく耳にするようになった「ネーションズリーグ」について解説していきます。バレー好きの方なら一度は耳にしたことがある言葉なのではないでしょうか。
ネーションズリーグがどのようなもので、いつ開催されているのか。この記事で初めて「ネーションズリーグ」という言葉を知った方にも分かりやすく解説していきます♪ぜひ最後までご覧ください!
ネーションズリーグってなに?
ネーションズリーグとは、国際バレーボール連盟「FIVA」が2018年から開催している国際大会の名称です。
聞き慣れない言葉だと思ったら、2018年から開催されたまだ歴史の浅い大会だったようですね。このネーションズリーグは毎年開催されてきた男子の「ワールドリーグ」、女子の「ワールドグランプリ」を統合し、多様化する社会と男女平等を促進するとともに、大会のルールがよりシンプルになったことによってファンも観戦しやすい形式になりました。
新たな国際大会といっても「ワールドカップ」や「ワールドグランドチャンピオンズカップ(通称グラチャン)」、「世界選手権」など、何十年と続く歴史深い国際大会がありますが、それらに続き新たに設立された国際大会ということになります。そしてネーションズリーグは従来の国際大会とは大会形式が少し異なり、開催時期についてなども従来とは異なることから現在注目を集めています。
バレーボールのネーションズリーグ、昨年新設された大会なのか。ハイキュー観てたらバレーの試合も楽しいなあ
— mod🇻🇳 (@speedmod) June 1, 2019
ネーションズリーグの大会形式と開催周期は?
先ほどお伝えした通り、ネーションズリーグは大会形式や開催周期も他国際大会とはすこし異なります。なかなかテレビでバレーボールの試合を見る機会が無い方は、いつネーションズリーグが開催されているのかも分からないですよね。
それでは従来の国際大会と大会形式や開催周期を比較していきましょう!
大会形式の比較
○世界選手権
予選から本選を合わせると約2年間に及ぶ長期の大会。国際バレーボール連盟に加盟する約220の国と地域に参加資格が与えられる。男女ともに24チームが出場。
○ワールドカップ
各大陸から出場する国が総当たりで対戦。国の選出基準はその年により異なる。男女ともに12チームが出場。
○ワールドグランドチャンピオンズカップ
前年のオリンピック最終順位の上位4大陸と、国際バレーボール連盟推薦国、開催国の日本の計6カ国に出場権が与えられる。男女ともに6チームが出場。
○ネーションズリーグ
出場チームが総当たりで対戦。勝ったチームにはポイントが与えられ、最終順位はポイントの高さで決定。男女ともに上位常連国のコアチーム12チームと成績の低いチャレンジャーチーム4チームが分かれて試合を行い、成績しだいで昇格や降格をする場合もある。
開催周期の比較
○世界選手権
4年に1度。オリンピックの中間時期の8月~9月に開催。
○ワールドカップ
4年に1度。オリンピックの前年の9月~10月に開催。
○ワールドグランドチャンピオンズカップ
4年に1度。オリンピックの翌年の9月に開催。
○ネーションズリーグ
毎年5月~6月に開催。
ネーションズリーグと従来の国際大会を比べてみました。並べてみてみるとこれまでの国際大会と似ているようで、実はより現代的な大会になっているようですね。日本のVリーグにも昇格や降格があるように、国際大会にもそのルールが起用される形になったようです。確かに従来の国際大会の対戦カードは毎年常連のチームばかりで、「またこの2チームが決勝戦するのか」なんて思ってしまうことも正直増えましたよね。ファンも少し飽きてきた印象があるのも事実です。
ネーションズリーグのこの新ルールによって、観戦もより楽しくなりそうですね♪
ネーションズリーグでの日本の成績は?
2018年に新設されたネーションズリーグは2020年はコロナ禍により開催できませんでしたが、これまで3回開催されてきた大会の日本チームの成績はどうなんでしょうか!気になりますよね…?
2018年(第1回大会)
男子 最終順位11位 女子 最終順位12位
2019年(第2回大会)
男子 最終順位10位 女子 最終順位9位
2021年(第3回大会)
男子 最終順位11位 女子 最終順位4位
いずれの大会も男女ともに日本はコアチームとして参戦しています。
2021年大会では女子チームの活躍が目立ち、エース・黒後愛選手や古賀紗理奈選手などが得点を量産。前回大会から大きく順位を上げる第4位という輝かしい成績を残しました。男子チームもエース・石川祐希選手や清水邦弘選手を中心に若手選手やベテランの選手が奮闘し、見る人の胸を熱くしました…!
来季のネーションズリーグも日本代表の活躍が楽しみですね!
ネーションズリーグの新設により他大会が廃止になるかも?
ワールドカップとワールドグランドチャンピオンズカップの歴史ある2つの国際大会が廃止になると2020年に一部週刊誌が報じ、バレーボール界に衝撃が走りました。
公式には未だ発表がありませんが、新しくネーションズリーグが新設されたのには、裏に他国際大会の廃止も検討されていたことが理由のひとつにあるのかもしれません。なお、世界選手権については2022年は例年通り開催される予定で、アジア選手権を勝ち抜いた全日本男子代表は世界選手権への出場権を獲得しました!
いずれにせよ、国際バレーボール連盟の公式の発表を待つ形にはなりますが、この2つの国際大会の今後の動向が非常に注目を集めています。
【バレーW杯&グラチャン廃止へ】https://t.co/t7zreQE9D2
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) September 3, 2020
バレーボール世界4大大会のW杯とワールドグランドチャンピオンズカップ(通称・グラチャン)が廃止されることが分かった。グラチャンは五輪翌年に日本で開催され、ファンにはなじみ深い大会だった。
まとめ:バレーボールのネーションズリーグとは
ネーションズリーグについての解説でした!みなさん、ネーショングリーグについて少しでも分かるようになりましたか?
2018年に新設したネーションズリーグは選手はもちろん、ファンも一体となってバレーボール界を盛り上げる国際バレーボール連盟「FIVA」の一大プロジェクトでもあるようですね。人気の落ち込みが懸念されるバレーボールですが、この機会にネーションズリーグを一度ご覧になってみてはいかがでしょうか♪
それでは最後までご覧いただきありがとうございました!